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低濃度アトロピン点眼について
以前よりアトロピン点眼が近視を抑制する可能性があることは指摘されていましたが、アトロピンを点眼することにより数日間にわたって瞳が開き、ピント調節機能が落ちてしまうため、実際の使用は困難でした。2012年にシンガポール国立眼センター(SNEC)の研究者から、これらの副作用が生じないレベルの極めて低濃度のアトロピン点眼でも近視の進行を抑制することが報告されました。この報告ではそれまでのアトロピン点眼の濃度を100倍に薄めた低濃度(0.01%)点眼で、近視進行抑制効果を示しながらも、アトロピン点眼に伴う散瞳などの副作用の問題がほとんど解消されることが明らかとなり世界的に注目を集めました。低濃度アトロピン点眼の使用により近視の進行を平均60%軽減させると報告されています。
この報告を受けて2019年には日本国内の7つの大学医学部の多施設共同研究により0.01%アトロピン点眼の近視進行抑制効果が発表され、日本人においても低濃度アトロピンが近視の進行を抑制することが証明されました。
低濃度アトロピン点眼図表
治療にあたっての注意点
1. 主に6歳から18歳の年齢の方が治療対象となります。
20歳以上の成人での効果は判明していません
2. 1日1回 両眼に1滴ずつ点眼してください。
点眼後にまぶしくなる場合があるので就寝前の点眼をお勧めします。
3. 初回検査の後、3~6か月おきの受診が必要になります。
点眼薬のみの販売は行っていません、必ず処方前に近視度数の検査が必要になります。
4. まぶしさ、手元の見づらさ、その他充血などのアレルギー症状が出現した場合は担当医までお知らせください。
5. 保険適応外のため、保険診療やこども医療費助成の適応にはなりません。
また同日の保険診療との併用はできません。
6. 点眼の使用期限は点眼開封後1か月です。
また未開封の点眼はボトル記載の使用期限をお守りください。
検査・受診の流れ
1. 初回検査
当日の眼の屈折度数を計測し、0.01%アトロピン点眼を処方します。
2. 定期検査(3〜6か月おき)

眼の屈折度数を確認し近視の進行の有無をモニタリングしていきます。0.01%アトロピン
点眼を追加処方します。

治療の費用
保険診療対象外のため自費診療となります。下記費用には検査診療薬剤代がすべて含まれます。
治療の費用
よくある質問(FAQ)
1. 健康保険が使えますか?
現時点では保険適応外のため自費診療となります。
2. 低濃度アトロピン点眼の副作用はありますか?
少数ですが「まぶしさ」や「ぼやけ」を訴えられる方がありますが、就寝前に点眼していただければ問題ありません。
3. コンタクトレンズや眼鏡との併用は可能ですか?
併用可能です。
4. オルソケラトロジーとの併用は可能ですか?
併用可能です。オルソケラトロジーにも近視進行抑制効果があることが証明されており、またオルソケラトロジーと
アトロピン点眼では抑制のメカニズムが異なるため、併用により相乗効果が期待できます。
5. 視力は回復しますか?
アトロピン点眼は近視の進行を抑制するものであり、すでに進行した近視を回復させるものではありません。
6. どれくらいの期間続けるべきですか?
年齢にもよりますが、一定の効果を確認するためには2年程度以上の継続使用をお勧めします。
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